先日、大阪南港ATCで3日間に渡り開催されていた、”住まいと暮らしのリノベーション”をテーマとした国際見本市、LIVING & DESIGN 2017に行ってきました。

エントランス

初開催から8年が経つなか、住環境産業ビジネスに関わる様々な企業/団体等90もの出展ブースで構成されており、

会場は平日にも関わらず多くの人で賑わっていました。

まず事前に気になっていた「木材を使った家具のデザインコンペ2017」、

最も印象的だったのが、2015年受賞作の「r-stool」という針葉樹材を用いたスツール。

r-stool

柔らかく脆い針葉樹を用いる中で、荷重に耐えられるよう脚の接合部に意匠がなされているのですが、

強度面とデザイン面との両立が素晴らしいと感じました。

材の伸び縮みや反りなどもしっかり計算されており、シンプルながらも丁寧に作り込まれています。

どのような材でも適した方法に基づくことでその魅力を発揮させることができると思わせられました。

二方向から開け閉めが出来る

その他にも台形の引出しを二方向から開け閉めすることが出来るというものも。

こちらも昨日がデザインとしてのパフォーマンスを発揮している点が素晴らしいと感じました。

実物は写真以上に大きいです

中にはひと際目を引く、木材になることのない倒木を使用して作られたというオブジェも。

カナダ人作家による作品ということですが、最近オープンしたコンラッド大阪にも別の作品展示がなされているようです。

どこかリチャード・ロングの様な現代アートにも通ずるセンスを感じます。

その他にも開き戸の内に隠すことが出来る”隠し丁番”やMDFに施す木目印刷など参考になる出展が多く、大変勉強になりました。

時代と共に最適な技術を取り入れながら、あらゆる可能性を模索して路を切り拓くことが出来るよう、

私も常にアンテナを張って日々の業務にあたっていきたいと思います!

(山本)